
ブランドメッセージを明確に!短くても伝わるキャッチコピーの作り方
「ブランドの想いを伝えたいけど、何をどう言えばいいかわからない」 「サービス名はあるけど、パッと伝わる言葉がない」
そんな悩みを持つ中小企業の方は多いのではないでしょうか。
そのブランドの価値を、たった一言で届けるのがキャッチコピーの役割です。
短いけれど力強く、印象に残る言葉は、企業の“らしさ”を一瞬で伝え、記憶にも残ります。
この記事では、ブランドメッセージを明確にし、短くても伝わるキャッチコピーを作るための考え方とステップをご紹介します。
目次[非表示]
- 1.なぜキャッチコピーが大切なのか?
- 2.良いキャッチコピーとは?3つの要素
- 2.1.短くて、覚えられる
- 2.2.“らしさ”がにじみ出ている
- 2.3.見る人の感情に触れる
- 3.キャッチコピー作成の5ステップ
- 3.1.ステップ1:ブランドの本質を言語化する
- 3.2.ステップ2:「伝えたいこと」を1つに絞る
- 3.3.ステップ3:言葉のトーンを決める
- 3.4.ステップ4:言葉を広げて、削る
- 3.5.ステップ5:声に出してみる・人に聞いてもらう
- 4.よくあるキャッチコピーの作り方のコツ
- 5.中小企業におすすめの視点
- 6.まとめ:言葉で、ブランドの“核”を伝える
なぜキャッチコピーが大切なのか?
キャッチコピーは、商品やサービスの紹介文ではありません。ブランドの価値や世界観を、一瞬で伝える「入口」のような存在です。
・パッケージや広告に書かれた一言で「気になる」と思ってもらえる
・社名やサービス名よりも記憶に残る
・企業の姿勢や想いが伝わる
つまり、伝える力と記憶に残す力を兼ね備えた、ブランドの“顔”ともいえる重要なメッセージです。
良いキャッチコピーとは?3つの要素
短くて、覚えられる
・一読で意味が伝わる
・口に出しても自然
・SNSや広告でも使いやすい
例:「Just Do It(Nike)」
“らしさ”がにじみ出ている
・その企業やブランドにしか言えない言葉
・スタンスや想いが垣間見える
例:「Think different(Apple)」
見る人の感情に触れる
・共感、驚き、クスッと笑える
・「自分のことだ」と思わせる
例:「やがて、いのちに変わるもの。(大塚製薬)」
キャッチコピー作成の5ステップ
ステップ1:ブランドの本質を言語化する
まずは、ブランドの「何を伝えたいのか」を明確にしましょう。
・ミッション(なぜ存在するのか)
・提供価値(何をどのように届けているのか)
・ターゲット(誰に向けているのか)
この情報がないと、表面的な言葉になってしまいます。
ステップ2:「伝えたいこと」を1つに絞る
あれもこれも盛り込みたくなりますが、伝えたいメッセージは1つに絞るのが鉄則です。
・価格の安さではなく、丁寧な対応
・高性能よりも、安心感
・スピードよりも、想い
何を一番大事にしているのかを選びましょう。
ステップ3:言葉のトーンを決める
同じ内容でも、語り口次第で印象は大きく変わります。
・まじめに伝える?ユーモアを効かせる?
・上から目線?対等な関係?
・カジュアル?フォーマル?
ブランドのパーソナリティに合ったトーンで言葉を選ぶことが大切です。
ステップ4:言葉を広げて、削る
いきなり短くしようとせず、まずはたくさん書き出してみるのがポイントです。
・10〜20個の候補を出す
・名詞だけ、動詞だけでつくってみる
・似た意味の言い換えも試す
その上で、一番伝わるものだけを残し、どんどん削って研ぎ澄ませていきます。
ステップ5:声に出してみる・人に聞いてもらう
短い言葉は言い方ひとつで伝わり方が変わるため、声に出して自然かどうかを確認しましょう。
・言いにくい言葉がないか?
・早口で言っても意味が通るか?
・第三者が聞いてどう感じるか?
身近な人に見てもらい、率直な反応をもらうのも有効です。
よくあるキャッチコピーの作り方のコツ
・メインワードを印象的に使う:「〇〇で、〇〇を。」の形は使いやすい
・あえて言い切る:「私たちは、〇〇します。」と断言する形
・問いかけにする:「本当にそれでいいの?」など感情を揺さぶる
・語感、リズムを意識する:五七調や韻なども記憶に残りやすい
・ネガティブをポジティブに裏返す:「できないから、考え抜く」など
中小企業におすすめの視点
中小企業にとっては、「何をしている会社か」がすぐに伝わることも重要です。
・地域性を出す(地元密着の信頼感)
・顧客との距離感を表現する(親しみやすさ)
・代表者の想いをにじませる(等身大の言葉)
大企業のような抽象的な表現より、「誰の、どんな悩みに応えるか」を明快にすることが効果的です。
まとめ:言葉で、ブランドの“核”を伝える
キャッチコピーは、単なる装飾ではなく、ブランドの想いを短く伝える力強いメッセージです。
・ブランドの軸を見つめ直し
・言葉を試行錯誤し
・自分たちにしか言えない一言を見つける
私たちは、そうした言葉づくりを、企業の成長に欠かせない「体験価値の設計」として捉えています。
「なんとなく伝わりにくい」と感じたら、言葉の見直しから始めてみましょう。
伝わるキャッチコピーは、きっとあなたのブランドの力になります。